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熊谷 実世界光描画ユニット


代表者

熊谷 幸汰 | Kota Kumagai


メンバー

早崎 芳夫(教授.宇都宮大学)
畑中 耕治(客員教授,岡山大学)
Saulius Juodkazis(客員教授,Swinburne Univ.)
Hsin-hui Huang(Swinburne Univ.)
岡 尚志(JVCケンウッド)

研究開発内容

サイバー世界は,実世界を忠実に再現し,さらにはそれを超越してシミュレート可能な領域へと進化してきました.一方で,我々はいまだ既存のユーザーインタフェースを介して,サイバー世界を覗き見るに留まっています.本研究ユニットでは,光学的な手法を駆使して,サイバー世界の情報を,実世界に描画することに焦点を当てます.具体的には,発光点や光散乱点,それらを増強する衝撃波源を画素として描画し,あらゆる映像コンテンツを表示可能な汎用性を持つボリュメトリックディスプレイ技術を開発します.さらに,光源そのものを実世界に描画し,自由に編集可能な照明環境を構築することで,新たな計算イメージング技術を拓きます.これらの基盤となるのは,多次元的に制御されたレーザー描画法の開発です.多次元的な制御とは,光のエネルギー,位相,照射時間,照射位置,偏光のような多様なパラメータと描画対象との関係を観察,解明し,アプリケーションごとにデザインすることを指します.この基盤技術の開発と,応用展開を通して,サイバー世界と実世界をシームレスに繋ぐ光学技術の実現を目指します.

 

5年後の到達目標

本研究の遂行のなかで,大規模予算獲得に積極的に挑戦し,3000万円以上の予算獲得達成を目指す.また,論文に関しては,ディスプレイとイメージングから毎年1報以上,合計で5報以上の論文掲載を目指す.なかでも,光学および情報学分野の権威ある論文誌,Nature系,OSA Optica, ACM Transactions on Graphicsのいずれかの雑誌に1報以上採択を目指す.また,研究成果が得られ次第,国内外の学会発表に積極的に参加していく予定であり,学術分野のみならず動画作品や,写真撮影,デモ展示のような活動も積極的に実施する.


業績